マッチングアプリで不適切なメッセージを受け取ったら、返信や交渉を続けず、証拠を保存してから通報・ブロックするのが基本です。脅迫、つきまとい、個人情報の拡散、性的な画像の送信など、身の危険や犯罪が疑われる場合は、アプリ運営への報告だけで済ませず、警察への相談も検討してください。
最初に行う対応は「保存・通報・遮断」
不適切なメッセージを受け取ったときは、次の順番で対応すると、相手との接触を増やさずに記録を残せます。
- メッセージや相手の情報を保存する
- アプリの通報機能から報告する
- 相手をブロックし、追加の連絡を止める
- 危険を感じる場合は、警察や相談窓口に相談する
ただし、今すぐ危害を加えるという脅しを受けた、相手が自宅や勤務先を知っている、待ち伏せされているなど、緊急性がある場合は、証拠の整理よりも安全の確保を優先してください。緊急時は110番通報を利用します。
不適切なメッセージの証拠を保存する方法
通報や相談をする可能性があるなら、ブロックする前に、内容と相手を特定できる情報を保存します。相手に保存したことを知らせる必要はありません。
- メッセージ全体が分かるスクリーンショット
- 相手のプロフィール画面、表示名、ユーザーID
- 送受信した日時
- 相手から送られた画像、動画、音声、URL
- 相手が自分の個人情報に触れた場合、その内容
- 実際に会った場合は、日時、場所、会話や行動の記録
スクリーンショットだけでは日時やアカウント情報が分からないことがあるため、可能であれば、アプリ内のプロフィールとメッセージをそれぞれ保存します。記録は加工せず、元の状態で保管し、相談時には「いつ、どのアカウントから、何をされたか」を時系列で説明できるようにしておきます。
性的な画像や個人情報を含む内容は、証拠だからといって第三者へ転送したり、SNSに公開したりしないでください。必要な場合は、保存方法を警察や相談窓口に確認します。
アプリ運営への通報とブロックの手順
アプリには、相手のプロフィールやメッセージ画面から通報する機能が用意されていることがあります。通報理由は「嫌がらせ」「性的な内容」「脅迫」「勧誘」「個人情報の要求」など、実際の内容に近いものを選びます。
- 相手とのメッセージとプロフィールを保存する。
- 相手のプロフィールまたはメッセージ画面から「通報」「報告」などの項目を開く。
- 不適切だったメッセージの内容、日時、要求されたことを具体的に入力する。
- 必要な証拠を、アプリの案内に従って送信する。
- 通報後に相手をブロックし、通知やメッセージを受け取らない状態にする。
通報後の調査結果や処分内容は、運営の判断や利用規約によって異なります。運営から返事がない、または相手の行為が止まらない場合は、通報した日時や受付番号なども記録し、警察や相談窓口に伝えてください。
返信したほうがよい?
不快だと伝えるために返信する必要はありません。返信すると、相手が「反応がある」と考えて連絡を続ける可能性があります。説明や謝罪を求めたり、相手を説得したりせず、保存・通報・ブロックに移るほうが安全です。
一度だけ断る場合も、「これ以上連絡しないでください」と短く伝えるにとどめ、個人情報や行動予定を明かさないでください。相手が怒る、脅す、別のアカウントから連絡するなどの反応を示した場合は、返信を続けず、記録を残します。
内容別に見る相談の目安
| メッセージの内容 | 基本的な対応 |
|---|---|
| 性的な発言、しつこい誘い、嫌がらせ | 内容を保存し、アプリへ通報してブロックする。繰り返す場合は相談窓口の利用も検討する。 |
| 住所、勤務先、学校など個人情報を聞かれた | 答えず、プロフィールや公開情報も見直す。相手がすでに把握している場合は、内容を保存して相談する。 |
| 「家に行く」「危害を加える」などの脅し | 返信や面会をせず、証拠を保存する。危険が迫っている場合は110番、緊急でない相談は警察相談窓口を利用する。 |
| 別の連絡先や投資・副業への誘導 | 送金や本人確認書類の提出をせず、URLを開いたり連絡先を移したりしない。アプリへ通報する。 |
| 裸の画像や性的な画像を一方的に送られた | 相手に転送や公開をしない。画像と送信者の情報を保全し、アプリ運営や警察などに相談する。 |
上表は対応の目安です。メッセージだけで犯罪に当たるかどうかを自分だけで判断する必要はありません。危険を感じた時点で相談して構いません。
個人情報を知られている場合の対策
相手に本名、住所、勤務先、最寄り駅、電話番号、SNSアカウントなどを知られている場合は、相手とのやり取りだけでなく、公開情報も確認します。
- SNSの公開範囲を見直す
- 位置情報や勤務先が分かる投稿を非公開にする
- 同じ写真やユーザー名を使っているサービスを確認する
- 電話番号やメールアドレスを相手に渡している場合は、着信拒否や迷惑メール設定を行う
- 自宅や勤務先に来る可能性があるなら、家族や職場の信頼できる人に共有する
相手が自宅付近に現れた場合や、帰宅を待ち伏せされている場合は、相手に近づかず、安全な場所へ移動してください。自宅へ直接向かわず、店舗や駅など人がいる場所で警察へ連絡する方法もあります。
警察や相談窓口に相談する場合に伝えること
脅迫、つきまとい、個人情報の拡散、性的な画像の送信、詐欺の疑いなどがある場合は、警察への相談を検討します。緊急ではない相談でも、最寄りの警察署や警察相談窓口で相談できます。
相談時は、次の情報をまとめておくと状況を伝えやすくなります。
- 相手のアカウント情報
- メッセージのスクリーンショットや受信日時
- 相手と会った日時・場所
- 脅しや要求の具体的な内容
- 相手が知っている自分の情報
- アプリへの通報日時と、その後の相手の行動
相談先によって必要な資料や対応は異なるため、証拠を削除したり、相手に再送を求めたりせず、手元にある記録をそのまま見せてください。
マッチングアプリで不適切なメッセージを受け取ったときの判断
不適切なメッセージには、性的な発言や勧誘のように不快なものから、脅迫やつきまといにつながるものまで幅があります。内容にかかわらず、返信や面会を続けず、証拠を保存してアプリに通報することが最初の対応です。
危害を加えるという脅し、個人情報の拡散、待ち伏せなどがある場合は、アプリ内の対応だけで終わらせず、緊急性に応じて110番または警察相談窓口へ連絡してください。自分の安全を守ることを優先し、相手を説得したり、一人で解決しようとしたりする必要はありません。







