マッチングアプリの不審なメッセージとは、相手の素性や目的が確認できないまま、外部サービスへの移動、送金、投資、個人情報の提供などを急かす内容です。すべての違和感が詐欺とは限りませんが、お金・認証情報・個人情報を求めるメッセージには応じないことが基本です。
不審なメッセージに見られる特徴
次の特徴が1つだけで不審と決まるわけではありません。ただし、複数が重なる場合は、返信やリンクの操作を止めて相手を確認してください。
- マッチしてすぐにLINEや別のSNS、メールへ移動しようとする
- 投資、副業、暗号資産、オンラインカジノなどの話を持ちかける
- 「必ずもうかる」「少額で始められる」など、利益を断定する
- 会ったことがないのに、交通費や病気の治療費、荷物の受け取り費用を求める
- クレジットカード番号、銀行口座、暗証番号、認証コードを聞く
- URLを開く、アプリをインストールする、本人確認をするよう急かす
- 「今日中」「誰にも言わないで」など、不安や焦りをあおる
- プロフィールやメッセージの内容に不自然な点が多い
- 質問への答えがかみ合わず、同じ文章を繰り返す
- 会う約束を何度も延期する一方で、お金や個人情報の話だけを続ける
特に注意したいメッセージの例
外部サイトやSNSへ誘導する内容
「このアプリはあまり見ないから、こちらで話そう」「このURLから登録して」といった誘いには注意が必要です。外部サービスへ移動すると、アプリの通報や監視が届きにくくなり、偽サイトや有料サービスへ誘導される可能性があります。
相手から届いたURLは、相手の名前やプロフィールに関係なく、安易に開かないでください。ログイン情報やカード情報の入力を求められた場合も、入力せずに画面を閉じます。
投資や副業を勧める内容
恋愛関係を築く前後に投資や副業を勧め、専用サイトへの入金を促す手口があります。「自分が教える」「二人の将来のため」と言われても、恋愛感情とお金の判断は分けて考えてください。
利益が出ているように表示されても、出金時に手数料や税金を追加で求められる場合があります。知らない相手の指示で送金したり、暗号資産を購入したりしないでください。
個人情報や認証コードを求める内容
電話番号、住所、勤務先、身分証の画像、銀行口座、クレジットカード情報、SMSで届く認証コードは、相手に渡さないでください。認証コードは本人確認に使われる情報であり、他人に伝えるものではありません。
身分証の提示が必要だと説明されても、相手に送るのではなく、利用しているマッチングアプリの公式の本人確認画面だけを使ってください。
金銭を要求する内容
「会いに行くための費用が必要」「家族の治療費を貸してほしい」「荷物を受け取るために立て替えてほしい」など、理由があっても面識のない相手への送金は避けてください。少額でも、一度応じると追加の支払いを求められることがあります。
不審かどうか判断するための確認ポイント
メッセージの内容だけで相手の本当の身元を断定することはできません。次の点を確認し、1つでも強い違和感があれば、無理にやり取りを続けないでください。
- 質問に具体的に答えているか
- 会話の内容がプロフィールと矛盾していないか
- 金銭、投資、外部サイト、個人情報の話が出ていないか
- 返信や行動を不自然に急かしていないか
- 断ったときに怒る、脅す、罪悪感を持たせるなどの反応をしないか
- アプリ内でのやり取りを嫌がり、別の連絡手段だけを求めていないか
相手が普通に会話できていても、送金や情報提供を求められた時点で別に判断してください。親切に見えることや、長くやり取りしていることは、相手の安全性を保証しません。
不審なメッセージを受け取ったときの対応
最初に行うことは、返信やリンクの操作を止め、証拠を残すことです。次の順番で対応すると、通報や相談に必要な情報を整理できます。
- 相手のメッセージ、プロフィール、ユーザー名、送られたURLをスクリーンショットで保存する。
- URLを開かず、ファイルやアプリをダウンロードしない。
- 送金、カード情報の入力、認証コードの伝達をしない。
- マッチングアプリの通報機能で、理由と証拠を添えて報告する。
- 必要がなければ返信せず、ブロックまたは非表示にする。
相手を問い詰めたり、別の連絡先から追跡したりする必要はありません。相手に警告するより、アプリへの通報と自分の情報を守ることを優先してください。
リンクを開いたり、お金を払ったりした場合
被害の可能性がある場合は、相手とのやり取りを削除する前に画面を保存してください。そのうえで、入力した情報や支払った方法に応じて、早めに対応します。
- パスワードを入力した場合:同じパスワードを使っているサービスも含めて変更し、可能なら多要素認証を設定する。
- カード情報を入力した場合:カード会社へ連絡し、利用停止や不正利用の確認を依頼する。
- 銀行口座から振り込んだ場合:金融機関へすぐに連絡し、振込先や取引について相談する。
- 認証コードを伝えた場合:そのコードを使うサービスのパスワード変更やログイン履歴の確認を行う。
- 金銭被害や脅迫がある場合:警察相談窓口や消費生活センターなどへ、保存した記録を持って相談する。
被害に気づくのが遅れた場合でも、相談する意味はあります。支払先、日時、金額、相手のアカウント、メッセージの記録を整理して伝えてください。
不審なメッセージへの返信は必要?
返信は必須ではありません。断るために説明したり、相手の正体を確かめようとしたりすると、さらに連絡が続くことがあります。
返信する場合も、個人情報や現在地、勤務先、利用している金融機関などは伝えず、「アプリ内での連絡を続けられないため、やり取りを終了します」など短く伝えてください。危険を感じる場合は、返信せず通報とブロックを行います。
判断に迷ったときの基準
相手が本物かどうかを完全に見分ける必要はありません。お金を求められた、認証情報を求められた、外部サイトへ急かされたという時点で、応じない判断をしてください。
不審なメッセージは、内容の真偽だけでなく、求められている行動で判断するのがポイントです。返信や送金を止め、記録を保存し、アプリへの通報と必要な機関への相談を進めれば、被害の拡大を防ぎやすくなります。







